1型糖尿病と慢性腎不全を併発されている方が対象となります。 中国のある医療機関では98年より難易度の高い膵腎同時移植が行われ、既に87の症例が報告されています。また10年3月より今日まで連続18例の成功を収めています。
この一施設の症例は日本全体で過去に行われた累計総数をはるかに上回っています。 日本ではドナーが少ないために技術の蓄積がなされず各医療機関にて散発的に行われているのが現況と言えます。 こちらの病院では他に肝臓移植・心臓移植・肺移植・心肺同時移植も実施されています。 また腎移植も含めると8組の移植チームにより年間500例以上の移植手術が行われており、日本人は少数ですが世界各国からは移植治療を求めて多くの患者の方が見えられています。 移植チームの内、常時2チームは地方の各病院へ技術指導に回り不在がちです。
欧米でも同様のことが言えるのですが、国を代表するトップレベルの移植センターと日本の移植医療は比較できないほどの格差が生じています。海外では医師・設備・ドナー・レシピエントを集積させることにより高次元のマッチング(組織適合)を実現し生存率・生着率を高めています。 また症例を積み重ねることにより技術やノウハウが蓄積され高い成功率へと繋がっています。特に術後のダメージコントロールは経験則が何よりにも優る領域なのです。 世界に視野を広げて比較検討するのも選択の一つではないでしょうか・・・
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