患者様は九州地方で士業事務所を開業されている男性66歳、生来よりB型肝炎を発症されていて抗ウイルス薬を服用されていました。
多発性肝細胞癌を併発され抗がん剤塞栓療法されましたが、つぶし切れずに再度2ヶ月後の塞栓療法の予定が決められていた時点で当会へ相談が有り、移植相談担当者が概略を電話にて説明したところ「詳しい説明が聞きたい」と7月27日に九州地方の空港にて面談をいたしました。
直近の検査データなどをご提示頂き、詳しく説明をいたしました。その時点で患者様はほぼ渡航移植を決意されておりましたので、早々に渡航スケジュールの立案に入りました。
再度患者様より奥方に説明の為に再訪を依頼されましたので8月12日に同じ空港にて奥方同席の下2回目の面談をいたしました。
今回の患者様は余命半年以内と書かれた診断書をもとに、患者様が加入していた生命保険のリビングニーズが適応され、死亡保険金と同額が生命保険会社より支払われ、手術代金に充てております。
移植相談担当者の同行のもと8月24日に渡航が決定。渡航後、早速適合検査を受けるため、毎日患者様・移植担当相談員・待機生活通訳・医療担当通訳と病院へ通い、おおよその検査が終了した8月28日に患者様を生活担当通訳に託し、移植相談担当者は帰国いたしました。
その後患者様はホテルでドナー待機。朝はホテルバイキング、昼夜食はチャータ車で生活担当通訳と外食をして頂き、たまには気分転換に近郊の観光地へ出かけたりしながら移植を待たれ、9月5日に無事に移植手術をされました。
順調に回復され9月23日に帰国。日本国内の病院に入院し、10月16日にご退院。病院から発行された旧帝国大学病院への患者情報提供書(紹介状)を持ちご帰宅されました。現在は仕事にも復帰され元気に過ごされています。
(11月18日現在)移植相談担当
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