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渡航の流れと現地の過ごし方 2016年02月18日

病状によりご自宅からNPO職員が同行する場合もございますが、通常は最寄りの空港にて合流し現地へ向かいます。
現地空港に到着後は専属車にて指定のホテル(NPO年間契約)へ向かいます。


日本のテレビはBS・地デジ放送がご覧になれます。
日本を出国前に滞在ビザの手配を致します。(観光ビザでの移植治療は法律で禁じられています)

翌日の日程
朝8時にホテルを出発し国立・移植センターへ向かい移植の適応検査となります。(朝食は抜き)午後4時頃まで各種検査と問診を行いホテルに戻ります。腎不全の方は17;00から透析を始めます。スタッフも同室するのでご安心ください。

基本検査
採血・採尿・患部エコー・胸部、腹部レントゲン・心電図・造影剤CT(冠動脈)

追加検査
MRI・PET-CT・24時間ホルター心電・負荷心電図・肺活量・胃カメラ・大腸カメラ
その他、病状に応じて各種の検査が行われます。
肝臓移植の方は体調により到着後、即日入院検査となります。
※インターネット・スカイプはホテル、病室、透析室、接続可能です。(Google不可)ポケットWi-Fiは持参不要です。但し、中国のインターネット規制によりgoogle(G-mail含)やyoutube、facebookなどは閲覧することができません。ポケットWi-Fiにつきましては、こちらでご用意しておりますので持参不要です。

左側奥が移植センター・全5棟(750床)  透析は個室となります。
左側奥が移植センター・全5棟(750床) 透析は個室となります。

外からの移植希望者が年々増えており国際診療特別室(外国人専用)は外務省
または大使館経由の招待患者が優先となるので現在、入室は難しい状況です。


移植センターの案内  10階・国際診療センター特別室(約60平米)
移植センターの案内  10階・国際診療センター特別室(約60平米)

待機中の過ごし方
検査または透析日以外は体調にもよりますが、午前中はホテルでゆっくりされ、昼食から出かけます。希望により公園での散歩や近隣の観光地を遊歩するなど様々です。

  

※日用品は伊勢丹・ユニクロ・セブンイレブン等で入手可能です。               

渡航に際し心の準備
海外の医療機関は日本ほどきめ細かいサービスは望めません。
病院食の配膳をしない医療機関が殆どです。私どものスタッフが患者さんの要望を聞いてその都度、病院内の食堂や近所のレストランに出向いて調達しています。

その他、簡単な検査で長時間待たされ,看護師の態度が悪いなど何かと忍耐を強いられることが度々ございます。
文化や習慣の違いに目を向けるとストレスが溜まって精神的に参ってしまいます。
「観光ではなく治療に来たのだから仕方ない」と開き直る心構えが必要となります。

困ったときは夜間でも構いませんので付き添いスッタフの携帯へ電話ください。可能な限り対応いたします。

ドナーの知らせが届いたら
待望の知らせに、喜びと不安が交差し、心が落ち着かなくなります。そんな時に何をしたら良いのか?(知らせが届いた時点から飲食は禁止となります)
先ずはご家族への連絡ですが、もう一つ大切なことはお風呂に入り頭から体の隅々まで石鹸で丁寧に洗ってください。歯もいつもの2倍以上かけて磨くことも大切です。
術後2週間はシャワーとシャンプーはできません。
爪も伸びていたら切って清潔な体で手術室へ向かうことを心がけてください。病院へ到着すると下剤や浣腸で体内に残った食物を排泄させます。

ドナーの知らせから手術室に入るまで通常4~6時間ほどの余裕がありますが、事故死ドナーの場合は30分以内にホテルを出なくてはなりません。
荷物はスッタフが手伝って整理して一旦、ホテルの保管室へ預けますが術後に病室(個室)へ届けます。貴重品はホテルの金庫へ預けます。

ICUの様子
海外移植の一番つらい時です。
またICUは日本語がまったく通じなくストレスとなります。
私どもスタッフは午後2~4時の一時間しか入室できません。(緊急時は可能)

術後の注意点(病棟へ移動後)
病棟(個室)へ移動した瞬間にホットされます。家族への電話、メールも自由です。(ネット接続も可能)
術後、便秘気味になりますが30時間以上、便が出ない時は私どものスッタフへすぐに申し出て下さい。感染症の原因となります。中国の看護師は対応がこまやかではありません。

術後のリハビリ
欧米では術後3日目から歩かせますが中国では「安静にしてください」と歩行や運動を禁じられます。
もし、転んでケガでもしたら自分たちが責任を取らされると考えているからです。日本でも同様な対応する病院があります。
人間の体は立って二本足で歩くようにできており、内臓も寝たきりになると機能が低下します。
縫合したところが少々痛くとも歩いた方が早く回復します。また移植した臓器の働きも良くなります。
歩行を始めるとドレーン管(体液排出チューブ)へ血液や体液が流れ出すこともありますが、気にせずに続けてください。体に溜めて置くよりは良いのです。

病室では24時間専属の看護師(介護士)が付き添っているので歩くと叱る人もいます。
その時はベッドの横に立ち足踏みや軽い屈伸などして、なるべく体を動かしてください。寝たきりになると腰や背骨が固まり痛みが生じ、回復が遅くなります。

看護師は患者の様態急変に対応するために常駐しています。
体を拭いたり、点滴の交換や薬を出す等の業務をされますが余り役に立ちません。
テレビやスマホを見て遊んでいることが多く、夜間は大きないびきをかいて患者の睡眠をさまたげる事も度々ございます。
我慢できない時は私どものスッタフに申し出てください。

帰国後の注意
日本に到着後はアフターフォローする病院近くのホテルへ宿泊するか自宅に一旦帰られて翌日病院へ行きます。各種検査のため朝食は取らないでください。
帰国後はNPOが指定病院へ入院予約を取り、私ども職員も同行いたします。ご安心ください。
重要事項として当日朝の免疫抑制剤は服用せず、採血後の服用となります。
免疫抑制剤の血中濃度を測定するためです。
タクロリムス(FK506)・シクロスポリン・セルセプト・ネオラール・プレドニゾロン等です。不明な点は私ども職員へお尋ねください。

平成28年2月18日





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