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近況報告 2014年06月10日

先月はドナー情報がまったく届かず一人も海外へご案内することができませんでした。
旧正月など特別の期間以外に移植手術が行えないのは、この数年はありません。たいへん厳しい情勢を実感しています。

先月末ごろからドナー情報が各移植センターから徐々に入り、移植の適応検査を含め8名(女性2名)の引き受けが可能となりました。(先週は4名渡航)

ご案内する移植センターでは肝臓移植を中心に腎臓・肺・心臓の移植が年間600例前後行われています。その内、外国人は250名前後です。
その他、親族間の生体移植を含めると移植センターでは年間8~900例の臓器移植が1995年より行われています。

各移植チーム(8チーム)は火・木曜日を中心に複数の手術を行います。現地に渡航された患者や家族の方々は、外国籍の移植希望者が毎日のように手術室に向かわれる光景を目の当たりにし、「海外移植は意外に簡単では・・・」と勘違されてしまいます。
しかし実際は渡航する前に移植センターと交渉を何度も重ねドナーを確保しているのが現実です。

移植センターでは先月(5月)も80名を超える患者の方々が各種臓器の移植をされましたが、しかし私ども日本人への配分はなかったのです。
移植センターでは外国人移植希望者について、各国の大使館または外務省通じで紹介された患者を優先する規則となっています。
出処するドナーは待機リスト上位(優先者)から順にマッチングが行われるので、現地待機時間が1ヵ月を越してしまうことも年間数例ございます。

※渡航移植への不安は尽きません。注意すべきは術後のバックアップ体制(ICUの医療レベル)です。この点は極めて重要となります。症例数の豊富な医療チームによる手術ならば多少は安心されるかと思います。

帰国後の治療
帰国後のアフターケアは私どもの重要な活動です。
渡航移植に理解のある医療機関・医師の方々の協力を得て帰国後の継続治療が行われています。今日まで一人の例外もなくフォローアップを受けられています。
ご支援してくださる医療機関・医師の方々には心より深く感謝する次第です。
先月は肝臓腎臓同時移植の方を含めて3名が帰国され1名が入院・2名は入院の必要がなく通院されています。



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