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移植した腎臓を長期間生着させるには・・ 2012年07月12日

移植した腎臓を長く生着させる秘訣は何でしょうか。先日移植した腎臓が30年生着した方の話をしましたが大変興味があるところです。
その患者さんの奥様から移植手術後の患者さんの日常生活についてのお話をお聞きしました。普段の生活は拒絶反応を抑える免疫抑制剤の薬を朝晩飲む以外は普通の人と同じで特に食事制限もなくお酒も適度に飲み、仕事は他の人と同じ様にして忙しい時は残業もされていたそうです。そんな話をしているうちに、「そう言えば水をよく飲む人で夜中でもペットボトルを枕元に置いて・・・」という話が出てきました
この話を聞いた後、他の移植経験者の方で移植された腎臓が19年、23年と生着された方々にも連絡を取り、同じような話をしたところ、「普段から意識的に水分を摂っていた」と同様に答えられました。
移植手術後、医師から「たくさん水を飲んでくださいね」と言われますが、それを聞いた患者さんがどの程度意識して日常生活で水分を十分に摂取できるかがポイントになるようです。

水と腎臓には大事な関係があります。人間は水を飲まないと一週間前後で命が危なくなりますが腎臓は3~4日でダメなってしまいます。(気温などの条件にもよります)
四川省の大地震でがれきの中から救出された多くの方が腎不全になられたのは記憶に新しいところです。なぜ腎臓がダメなるかと言えば水分の補給が無いと血液は濃縮されどろどろの状態になり腎臓に負担を掛けてしまうからです。
透析をされている多くの方が経験することですが、最初はおしっこが出ていたのが透析を始めるとどんどん尿は減っていきます。急速に腎機能が失われていくのを実感されていると思います。この原因は透析により短時間に2~3ℓの水分を体から抜くことにより濃縮され血液を濾過する糸球体細胞が死滅するからです。
移植後の方に限らず健康な人、または透析前の方でもむくみが生じていなければ積極的に水分を摂られることをお勧めします。

また水を利用した治療ついては他にも例があります。ミネラルウォーターの発祥の地として知られるフランス国内には湧水や鉱泉を飲んで治療する診療を兼ねた保養所が100カ所以上あります。そこでは水の治療効果が認められ、腎臓病・高血圧・糖尿病・動脈硬化など、様々な病気の治療が行われています。また心筋梗塞や脳梗塞など各種の血管障害などの予防にも有効であることは医学的にも認知されています。
これらの治療には国民健康保険の適用もされています。

日本国内でもまた若さを保つ極意として各種の「水飲み健康法」などが紹介されています。
水をたくさん飲み排出することにより新陳代謝をうながし若さと健康が保てることは多くの医師により認められています。
余談
たくさんの水を飲むにはどうしたら良いかと尋ねたら、「なるべく大きなグラスで飲むことですね、小さいと何故か量が飲めない」とか「夏はどんぶりに氷を入れて飲むと良い・・」など話されました。また水だけではなく麦茶や緑茶などでも大丈夫だそうです。
その際、適度な塩分も同時に摂取しないと吸収されず下痢になるので気を付けましょう。



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