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移植手術前の適性検査 2012年04月19日

近年、移植手術前の適性検査で問題が見つかるケースが増えています。今年に入り3名の方が不適格と診断されました。移植ができないというのではなく、手術前の処置が必要とのことです。具体的には心臓冠動脈の狭窄や動脈瘤などの血管障害が多く見受けられます。
患者さんは既往症で病院に通われており、普段医師から何も言われてないので海外の病院から指摘されるとたいへん驚かれます。
※移植前の適性検査は通常の検査とは異なり、身体状態をより詳しく調べます。

自覚症状がない場合(動脈瘤は自覚症状無し)、造影剤を投与したCT撮影は普段あまり行わないため、つい見逃されてしまう病気です。
心臓を取り巻く血管に狭窄部分があると心筋梗塞(虚血性心疾患)等を発症し、突然死に至ることもあります。また動脈瘤も大きさや場所によっては命に関わります。

移植を希望して折角来られたので皆さん肩を落としがっかりされますが、そのような時には次のようなお話をします。「精密検査をしたから病気が見つかったのでむしろ良かったのではないでしょうか。もし気付かなければ命を落としたかも知れませんよ」続けて「一旦日本に帰り、処置すれば移植は可能です」。そう伝えると皆さん「なるほど、そうか!早期に見つかって良かったよね~」と納得され、元気を取り戻してくれます。

事前検査といえどもやっとの思いで決心し、海外に来られた患者さんにとって「不適格」の宣告は予想外のことで気が抜けるようです。

また、心のどこかに「お金さえ払えば移植はできる」との安易な考えを持たれている方も中にはいらっしゃいます。
移植治療は基準となるプロトコール(移植計画)に従い一歩一歩、確実に進めなければなりません。
移植手術以外の治療は日本で行い体調を整えて渡航されることが基本となります。
※すべての治療を海外で希望される方は事前にご相談ください。



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